はじめに
MCPサーバーの基本的な設定方法を理解したら、次は実際の開発で役立つサーバーを導入してみましょう。GitHub、Slack、データベースなど、日常的に使うツールをClaude Codeから直接操作できるようになると、コンテキストスイッチが減り、開発フローが大幅に効率化されます。
このレシピでは、開発チームにおすすめのMCPサーバー5つを紹介し、それぞれのセットアップ手順と活用シーンを解説します。
おすすめMCPサーバー5選
| サーバー | 用途 | トランスポート | 認証方法 |
|---|---|---|---|
| GitHub MCP | Issue・PR操作、コードレビュー | HTTP | 個人アクセストークン |
| Slack MCP | メッセージ送信、チャンネル閲覧 | HTTP | OAuth |
| PostgreSQL/MySQL MCP | データベースクエリ、スキーマ確認 | stdio | 接続文字列 |
| Fetch MCP | Web APIの呼び出し、データ取得 | stdio | 不要 |
| Figma MCP | デザインデータの参照 | HTTP | アクセストークン |
まずは自分が最も頻繁にブラウザで確認しているサービスから導入するのがおすすめです。「ブラウザとターミナルを行き来する回数」が最も多い作業こそ、MCPの恩恵を受けやすい領域です。
各MCPサーバーのセットアップ
1. GitHub MCP
GitHubのIssue確認、PR作成・レビュー、コード検索などをClaude Codeの会話内から行えます。
個人アクセストークンを取得する
GitHub Token設定ページを開き、Fine-grained personal access tokenを作成します。操作したいリポジトリへのアクセス権限を付与してください。
MCPサーバーを追加する
取得したトークンを使ってサーバーを登録します。
claude mcp add --transport http github \
https://api.githubcopilot.com/mcp/ \
--header "Authorization: Bearer YOUR_GITHUB_TOKEN"YOUR_GITHUB_TOKEN は実際のトークンに置き換えてください。
動作を確認する
Claude Codeを起動して、GitHub関連の操作を試します。
自分に割り当てられているオープンなPRを一覧表示してください活用シーン:
PR #123 の変更内容をレビューして、改善点があればコメントしてください「ログイン時のバリデーションエラー」というタイトルで新しいIssueを作成してください。
再現手順と期待する動作を含めてください2. Slack MCP
チャンネルの閲覧やメッセージの送信がClaude Codeから直接行えます。レビュー依頼やデプロイ通知の送信に便利です。
MCPサーバーを追加する
SlackのリモートMCPサーバーに接続します。
claude mcp add --transport http slack https://mcp.slack.com/mcpOAuth認証を行う
Claude Codeを起動し、/mcp コマンドからSlackサーバーを選択して認証します。ブラウザが開くので、Slackワークスペースへのアクセスを許可してください。
動作を確認する
#general チャンネルの最近のメッセージを5件表示してください活用シーン:
#dev-team チャンネルに「認証モジュールのリファクタリングPRを作成しました。
レビューをお願いします: https://github.com/...」と投稿してください3. PostgreSQL / MySQL MCP
データベースに直接接続し、スキーマの確認やクエリの実行がClaude Codeから行えます。
MCPサーバーを追加する
接続文字列を使ってデータベースMCPサーバーを登録します。
claude mcp add --transport stdio database -- \
npx -y @bytebase/dbhub \
--dsn "postgresql://readonly_user:password@localhost:5432/mydb"動作を確認する
データベースに接続して、usersテーブルのスキーマを表示してください本番データベースに接続する場合は、必ず読み取り専用のユーザーを使用してください。Claude Codeが意図しないUPDATEやDELETEを実行するリスクを排除できます。接続文字列はコミットせず、環境変数で管理しましょう。
.mcp.json で環境変数を使った設定例:
{
"mcpServers": {
"database": {
"type": "stdio",
"command": "npx",
"args": ["-y", "@bytebase/dbhub", "--dsn", "${DATABASE_URL}"],
"env": {}
}
}
}活用シーン:
過去30日間で最も注文数が多いユーザーのトップ10を取得してくださいordersテーブルのスキーマを確認して、
新しい「discount_code」カラムを追加するマイグレーションを作成してください4. Fetch MCP
外部APIからデータを取得したり、Webページの内容を取り込んだりできるシンプルなMCPサーバーです。
MCPサーバーを追加する
claude mcp add --transport stdio fetch -- \
npx -y @anthropic-ai/mcp-fetch動作を確認する
fetchを使って https://api.github.com/zen からGitHubの格言を取得してください活用シーン:
https://api.example.com/v1/products のレスポンスを確認して、
それに対応するTypeScriptの型定義を作成してくださいfetchを使ってライブラリのドキュメントを読み、
使い方の例をコードに組み込んでください5. Figma MCP
Figmaのデザインデータを参照して、デザインに忠実なUI実装を支援します。
アクセストークンを取得する
Figmaの設定画面から個人アクセストークンを作成します。
MCPサーバーを追加する
claude mcp add --transport http figma \
https://mcp.figma.com/mcp \
--header "Authorization: Bearer YOUR_FIGMA_TOKEN"動作を確認する
Figmaのデザインファイルからログイン画面のコンポーネントを確認してください活用シーン:
Figmaの最新デザインを参照して、ボタンコンポーネントのCSSを
デザインに合わせて更新してください活用シーン別の使い方
Issue駆動開発
GitHub MCPを使って、Issueの内容を読み取りから実装、PR作成までを一気通貫で行えます。
GitHub Issue #42 の内容を確認して、そこに記載されたバグを修正してください。
修正後はテストを追加し、PRを作成してください。
PRの説明にはIssueへのリンクを含めてください。データベース設計の検討
データベースMCPを使って、既存のスキーマを確認しながら設計を進められます。
データベースのスキーマを確認してください。
新しい「notifications」テーブルを追加したいのですが、
既存のusersテーブルとの関連を考慮した設計を提案してください。
マイグレーションファイルも作成してください。コードレビューと通知の連携
GitHub MCPとSlack MCPを組み合わせて、レビュー結果を自動通知できます。
PR #78 の変更をレビューして、問題がなければApproveしてください。
レビュー結果の要約を #code-review チャンネルに投稿してください。複数MCPサーバーの同時利用
複数のMCPサーバーを.mcp.jsonにまとめて定義することで、1つのセッションからすべてのサービスにアクセスできます。
{
"mcpServers": {
"github": {
"type": "http",
"url": "https://api.githubcopilot.com/mcp/",
"headers": {
"Authorization": "Bearer ${GITHUB_TOKEN}"
}
},
"slack": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.slack.com/mcp"
},
"database": {
"type": "stdio",
"command": "npx",
"args": ["-y", "@bytebase/dbhub", "--dsn", "${DATABASE_URL}"]
},
"fetch": {
"type": "stdio",
"command": "npx",
"args": ["-y", "@anthropic-ai/mcp-fetch"]
}
}
}多くのMCPサーバーを接続するとClaude Codeのコンテキストウィンドウを消費します。Claude Codeにはツール検索機能が搭載されており、必要なツールだけをオンデマンドで読み込む仕組みになっているため、通常は問題になりませんが、実際に使うサーバーだけを接続することをおすすめします。
応用テクニック
チーム全体で設定を共有する
.mcp.json をリポジトリにコミットすれば、チーム全員が同じMCPサーバーを利用できます。ただし、認証情報は環境変数で管理し、各メンバーが自分のトークンを設定する運用にしましょう。
# チームメンバーは各自の環境で設定
export GITHUB_TOKEN="ghp_xxxxx"
export DATABASE_URL="postgresql://readonly:pass@db.example.com:5432/app"MCPサーバーの検索
Anthropic Directoryで、レビュー済みのMCPサーバーを検索できます。Claude Codeのセッション内からも、MCPサーバーの検索と追加が可能です。
claude mcp add --transport http サーバー名 サーバーURLまとめ
- 開発で頻繁に使うサービスからMCPサーバーを導入し、コンテキストスイッチを減らす
- GitHub、Slack、データベース、Fetch、FigmaのMCPサーバーで日常の開発フローを効率化できる
.mcp.jsonでチーム共有し、認証情報は環境変数で個別管理する- 複数のMCPサーバーを組み合わせることで、Issue起票からコード修正、レビュー、通知までを一気通貫で行える